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承認/レビューノード

承認/レビューノードは、ワークフローの特定のポイントでユーザーの操作を求めるためのツールです。これにより、AI が自動で判断できない処理やユーザーの判断が必要な場面で柔軟に対応できます。 例えば、以下のような場面で活用できます。

  • データの目視確認が必要な場合
  • ユーザーの承認が必要な場合
  • 特定の情報をユーザーから入力してもらう場合

このチュートリアルでは、「商品データのリストから特定の商品を AI に審査してもらい、その内容をユーザーに確認・承認してもらうワークフロー」を紹介します。

human-interaction node

まず、Studio で新しいワークフローを作成します。

LLM ノードを追加し、以下のプロンプトをコピーして貼り付けます。

以下のリストを審査してください。
明日出品できるものと出来ないもので分けてください。データは見やすいように表形式で出力してください。
# 商品審査デモデータ
商品名: スマートウォッチX100
カテゴリ: 電子機器
価格: 15,000円
コメント: 機能が充実しており、価格も妥当です。品質も良好です。
商品名: オーガニックグリーンティー
カテゴリ: 食品
価格: 1,200円
コメント: 原材料が明確で安全性に問題なし。味の評価も高いです。
商品名: 子供用プラスチック玩具セット
カテゴリ: 玩具
価格: 3,500円
コメント: 一部の部品に安全基準を満たさない素材が使用されています。
商品名: 防水バックパック30L
カテゴリ: アウトドア用品
価格: 7,800円
コメント: 防水性能が高く、耐久性も良好。デザインも人気です。値段のところを仕入れ先と交渉中のため出品停止中です。

LLMノードの設定

次に、LLM ノードの右に承認/レビューノードを追加し、以下のような設定を行います。

  • 対話タイプ: コンテンツレビュー
  • タイトル: 審査内容をレビューしてください
  • 認後のルート: End
  • レビュー後のルート: LLM

承認/レビューノードの設定

対話タイプは、以下の 2 種類から選択できます。

  • コンテンツレビュー
    • AI が生成した内容をユーザーに確認・承認してもらうためのものです。例えば、1 つ前のノードで AI が作成した文章やデータを、人間にレビューしてもらい、必要に応じて再度実行をします。
  • 人間に情報を求める
    • ユーザーから特定の情報を入力してもらうためのものです。例えば、AI が処理を進めるために必要な情報(例;メールアドレス、追加の商品情報など)をユーザーに入力してもらい、その情報を元に次のノードで処理を行います。

最終的なワークフローは以下のようになります。

overall workflow

これで準備は完了です!デバッグボタンをクリックして、ワークフローを実行してみましょう。

まず初めの処理では、LLM が審査結果を出力してくれます。

llm output

  • 出品可能なもの
    • スマートウォッチ X100
    • オーガニックグリーンティー
  • 出品不可なもの
    • 子供用プラスチック玩具セット
    • 防水バックパック 30L

その次に、承認/レビューノードで処理が一時停止し、ユーザーの承認 or レビューが求められます。 今回は、審査内容を変更する処理を試すため、以下のレビューコメントを入力し、送信します。

防水バックの値段が決まったので、出品可能にしてください。出品可能な商品だけを出力してください。

レビューコメントを送信し再審査が完了すると、先ほどは出品不可と判定された防水バックパック 30L が出品可能として認められました!

reviewed llm output

その後、審査内容に問題がなければ「承認」を押下し、次の処理(End)に移ります。

人間に情報を求める対話タイプを試す

Section titled “人間に情報を求める対話タイプを試す”

次に、人間に情報を求める対話タイプを試してみましょう。

承認/レビューノードの右に LLM ノードを追加し、以下のプロンプトをコピーして貼り付けます。

商品データから商品名と価格を出力して。追加情報を考慮して。
# 商品データ
{llm-1.response}
# 追加情報
{human-1.response}

LLMノードの設定

次に、承認/レビューノードの設定を以下のように変更します。

  • 対話タイプ: 人間に情報を求める
  • タイトル: 追加情報を入力してください
  • 入力後のルート: LLM2(llm)

承認/レビューノードの設定2

これで準備は完了です!再度ワークフローを実行してみましょう。先程と同様に、承認/レビューノードで処理が一時停止し、追加情報の入力が求められます。 今回は、商品価格を修正する処理を試すため、以下のレビューコメントを入力し、送信します。

スマートウォッチX100の価格は1000円

これにより、最終的な出力では、スマートウォッチ X100 の価格が 1000 円に更新されていることが確認できます。

overwrite llm output